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ANIARA アニアーラのkurosawaのレビュー・感想・評価

ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)
4.0
火星に行くはずの宇宙船が遭難してしまい、宇宙の果てをどこにも行き着かずに彷徨うという、とてつもない孤独。
宇宙船はタイタニックのような豪華客船で住人も多いが、仮に生き延び続けたとしても、何世代にも渡って宇宙をさまよい続けるのことになる。人間の尺度を超えた大きさという宇宙に対する根源的な恐怖感がよく表現されていて良い。

しかし一方で、(個人的には)地球にいる人類と一体何が違うのか?とも思ってしまう。大きな資源が手に入らないことで未来を変更できる可能性がないということだろうか?数百人いれば十分孤独ではないと思うのは、個人主義すぎるだろうか?
船内には教育をうける年齢の子供がいるにも関わらず、だれもそこに期待はしていないのは悲しくなった。

いろいろな意味で、想像力を掻き立てられる作品。
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