ANIARA アニアーラの作品情報・感想・評価・動画配信

「ANIARA アニアーラ」に投稿された感想・評価

むみ

むみの感想・評価

3.7
当初、ミーマにはほどんど人が来なかったが時間の経過とともに客も増えていく。このことが、皆が精神的にまいってきていること教えてくれた。最初は、宇宙船の中でどう話が展開していくのか気になっていた。生還の道が見えてきて、そこに向かって協力していくのかなど考えていたが、無情なほどに時間は経過していき、希望もほとんどない。地球に帰ってくるまでの期間を見たときに、彼らが必死に生きた時間がちっぽけに思えた。
rubyrose

rubyroseの感想・評価

3.3
インターステラーのように宇宙での人間の心情の変化とかが描かれてて良かった





人間の心情の変化がとくに興味深かった

あとは、人間の行動も変化して過激となって自傷し始めるのもなかなかに興味深く見れた

少し映画「メッセンジャー」のような人間の絶望感が描写で伝わって引きつけられた
古池

古池の感想・評価

3.8
興味深いほうの面白い。
パニック物に持っていくようで持っていかない。SF設定だけどコロナ渦の閉塞感も相まって「今」っぽい気もするし、普遍的な題材と言えばそうなのかも。聡明で現実が見えるからこそ精神が健康的に保てないパターンとか、人を暗澹とした気持ちにさせるエピソードが上手い。原作が有名みたいだし。希望とか愛とか、あれば多少は救われる面もあるけれど、大切な相手でも分かり合えないと言うか立ち入れない部分はある。みたいな。
lamf666

lamf666の感想・評価

2.9
序盤楽しそうと期待してたのとは全く違って鬱屈した静かな映画。

宇宙レベルだと人間が無力過ぎて救いなさすぎて脱力する。
YukiHomma

YukiHommaの感想・評価

4.0
こんな世界で人類が生きていられる理由、それは希望。

放射性物質により人が住めなくなった地球から火星へ移住するための宇宙船アニアーラ号。数週間の旅の予定のはずが不慮の事故で燃料を完全に失い火星への道は絶たれてしまう。パニックになる事を恐れた船長は8000人の乗客には2年もあれば火星に辿り着くという嘘の希望を持たせる。そんな希望とは裏腹にアニアーラ号は火星へのルートを逸れ、惰性で宇宙の彼方を彷徨って行く。

人類が地球から離れて行けば行くほど、それに比例するかのように人類は自分自身の心の中に深く閉じこもって行く。永遠に続いていく1日のような変わり映えのない果てしない宇宙の中で人類はそれぞれの希望を見出しそれに縋る。神であったりセックスであったり過去であったり、はたまた未知の飛行物体であったり。しかし宇宙では希望なんてものは気休めに過ぎないという現実が突きつけられ、人類が手出ししていけない領域に踏み入ってしまってるようで恐怖しかなかった。最後の章の途方もない数字に神はいないのだと絶望した。
キービジュや序盤の雰囲気から見るに、よくあるB級SFに見えてしまうが意外にも自分のツボを押さえてきて掘り出し物を見つけたようで嬉しい。
記録

久しぶりにツボにハマった
鬱屈とした退廃的な映画はやっぱり北欧が強いですね
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

4.2
【泥舟から神を渇望し見捨てられ】
ノーベル文学賞受賞作家ハリー・マーティンソンの代表作の映画化『ANIARA アニアーラ』がAmazon Prime Videoにて配信されていたので観た。これが「今」を象徴する寓話となっており非常に面白かった。

放射性物質で汚染された地球から火星を目指す宇宙船アニアーラ号。船内はショッピングセンターのようになっており、乗客は娯楽に打ち込むことで束の間の閉塞感から逃れていた。その中にAI幻影装置「ミーマ」があった。空間で寝ることで、AIが人の欲望を反映した画を脳裏に投影させるもの。PR担当の女性が宣伝するが、胡散臭さから全然利用されていない。通りかかる人々は半ば嘲笑気味に過ぎ去っていく。

そんな中、アニアーラ号に異変が生じる。飛来物を回避する過程で燃料が全て放出され、火星にたどり着けなくなってしまう。トップ層は、ひとまず2年で戻れると語るが、実際は絶望的な状況である。人々は、現実逃避するように「ミーマ」を利用し始めるが、絶望を過剰摂取した「ミーマ」は自爆してしまう。

本作は現代における信仰を見つめた作品だ。未来が見えず「今」を直視するしかない状況で、その過酷さに耐えられない人が出てくる。人々は現実逃避の存在を神として崇めるようになる。それは夢を見させてくれるAIかもしれない。またカルト教団かもしれない。この泥舟で起こる物語は、信仰の対象が断ち切られた時の人間心理を描くことで「神」の本質を突いている。これはある種プラトンのイデアの理論に近いものがある。我々の住む世界は本当ではないと思い、イデア(=理想)の天界を渇望する。宗教は人々に希望の道を指し示す存在であることが説得力もって本作で描かれるのだ。

今やコロナ禍、世界は激しいインフレに苦しんでいる。地球を巨大な宇宙船と見立てたら、まさにアニアーラ号と同じ状況である。ぬるっと閉塞感を引きずって1年、2年、5年と経過しようとし、絶望に耐えられない人は発狂したり、カルトにハマったりするのである。

本作が生々しいのは、経済的政治的側面にも言及していることである。アニアーラ号が絶体絶命な状況に陥った時にトップ層が会議をする。不味い藻を供給する必要があると結論づけられる。実際には、ポイント制が導入され、高いポイントと引き換えに人材を確保しようとする。また、絶望的状態を乗客に伝えると不利だと考えたトップ層は、絶対に2年で復旧できないことは分かっていながらも、希望を持って伝える。このハリボテの希望にグロテスクな手触りを抱いた。
あさの

あさのの感想・評価

3.0
絶望と厭世に満ち満ちた、美しくも恐ろしいデカダンスSFです。
限られた状況下に生きる人々の運命が、時に生々しく淡々と描かれております。
派手な描写もなくバランスの良い構成とも思えませんが、観終わった後に妙に哲学的な宇宙へのロマンを感じてしまう、実に不思議な作品であると思います。
灰沢

灰沢の感想・評価

2.0
個人的に宇宙は怖いと思っているので、そこを漂流するこの映画はとても怖かった
たびたび怖い事が起きているのに映画全体が淡々としているので余計に怖い

このレビューはネタバレを含みます

あんな都市みたいな宇宙船を飛ばすことができて、わずか2週間で火星へ行けるなんてファンタジーな設定だなあ…と思って見ていたのだが、船が制御不能になってからは、数年や数十年で偶然天体に遭遇できるわけもなく、そのまんま幽霊船のようにさまようのでした…っていうところだけリアルでした。
だって絶対そうなるもんね。

人間を癒し、ケアしてあげるAIがいっぱいいっぱいになって自爆するくだりはおもしろかったなあ。

自殺したり、宗教に頼ったり…救いのない終末が描かれた、非常に陰鬱な映画でした。

謎の槍っぽい物体に遭遇して展開が劇的に変わるのかと思いきや、何の役にも立たず期待をぶち壊す流れ、嫌いじゃない。

同性カップル(自体は別に何とも思わんが)の性愛シーンとか、カルト化した人々のセックス儀式なんかは、キモいから見たくなかった。
>|

あなたにおすすめの記事