ツクヨミ

エターナルズのツクヨミのネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

これはMCUとして見ればいいのかクロエ・ジャオ監督として見ればいいのか…
7000年前から地球に飛来しディヴィアンツから人々を守ってきた"エターナルズ"達は現代でも戦いに身を投じる…
クロエ・ジャオ監督作品。MCUシリーズフェイズ4第3作目である今作は2021年度アカデミー賞で作品賞と監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督がメガホンをとるとのことで話題になりましたが、蓋を開けてみればしっかりクロエ・ジャオ監督の持ち味が強く出た作品に仕上がっていた。それはクロエ・ジャオ監督が得意とする雄大な原風景を映した映像に他ならず、今作でも各時代の背景として美しい映像が視聴者を大自然と歴史の波に誘ってくれる。
しかし今作はアメコミ映画もといMCUだ。確かにエターナルズ達の特殊能力を活用したアクションは見応えがあるしカッコいいのだが、これはMCUなのか?と終始感じてしまう。"シャン・チー"でも感じたことだがMCUとして新しいことをやり過ぎたせいで、MCUとしての存在が乖離してしまったように思える。マッカリのハイスピードアクションやマ・ドンソク演じるギルガメッシュの張り手など見所はたくさんあるが何か違う気がするという余念が抜けない。
結局はMCUとして見ると微妙、クロエ・ジャオ監督作品として見ると納得してしまうという二律背反に陥ってしまった。全体的に見ると素敵な作品ではあるのだが、複雑な心境が拭いきれない…
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