MCU関連の作品は映画、ドラマ、アニメ含む全作品鑑賞済みの状態で鑑賞。
その上で一作品としてフラットなレビューをしたい。
まず、最初の戦闘シーンでエターナルズの圧倒的な強さに惚れ惚れ。特にアンジーの白スーツが似合いすぎる。スタイル鬼。アンジーがヒーローとしてMCUに出演しているのを見るためだけにお金を払う価値あり。
それ以降は、中盤まで説明的で尻すぼみ。
なんせ10人もエターナルズがいるのでそれぞれに焦点を当てるだけで時間がかかる。むしろ良く2時間半にまとめたと褒めるべきだろう。人によっては付いていけなくなるので事前予習しておくのが吉。
終盤の対立関係(よく考えたら対立どころか三つ巴、四つ巴？)は複雑だが、お互いがお互いの正義を貫く姿勢はいかにもマーベルらしい。サノスが星を救うために指パッチンしたように。マーベルには完全なる悪がいないのが素晴らしい。
アクションは最近のMCUシリーズと比較するとインパクトが足りない。
振り返って考えてみると、インフィニティストーンや、ソーの雷や、ワンダの念力のように、これまでの作品がカラフル過ぎたのかも。その点エターナルズは金色を基調としたカラーリングで決定打にかける。そのおかげか世界観は抜群。
また、今までのヒーロー作品は基本的に「成長」を軸に物語が展開していたのに対し、エターナルズは7000年前から全員が唯一無二の強さなので「人間関係」を軸に物語が展開せざるを得ない点が異質だ。
総じて、今までのMCUとはかけ離れた作品であったように思う。新たな単体作品なので自由に演出しても良いが、MCUの知識が無いと確実に付いていけない点において、新規顧客に対して優しくないように感じた。
きっとこのような指摘は今後の新たな単体作品も同じことが言われ続けるだろう。
MCUシリーズの作品としては4.1
単体作品としては3.7 平均をとって3.9
あたりが妥当な評価だと思う。
