ことり

アイ・アム・マザーのことりのネタバレレビュー・内容・結末

アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

人類が滅亡した後の世界。
ロボットの母親と、人間の娘。
外界から来た女。

好きな世界観だった。
登場人物は僅か三人。全部女性。
しかも、ヒラリー・スワンクが来るまで、前半部分は[娘]たった一人だけ。
主演のクララ・ルガアードの演技力に脱帽です。
[母]と[外界の女]との板挟みになっての疑念→不安の表現が上手い。


以下ちょっぴり考察メモ

ラストのロボットの台詞と、冒頭の絶滅からの日数から考えて、ヒラリー・スワンクがあの施設で産まれた一人目で、何かの目的があって外界に出されていた?
あの施設にいたのはきっと完璧な遺伝子の胎児のはずだから、その完璧な胎児を外界で人によって育てられるとどうなるかのテストしてたってことかな。
で、結果的にロボット達が理想とする成長はせず、三人目の娘が理想とする完成品になったから、理想とは外れた失敗作は要らなくなって殺したって感じ?

最後は、娘が母親になりうる存在になったから、仕上げとして母ロボットを壊させた?
あの母ロボットを壊しても、外のロボットとも意識共有してて、あれも沢山ある端末の一体でしかないって言ってたから、正直、ロボット側からしたら一体壊れたところでそんなに損害もないだろうし、娘がロボット(育ての親)を壊すことで、母親を交代する儀式を行わせた、ということかな?
あの娘の覚悟を決めたような表情はここで、残りの弟や妹たちを育てることを決意したってことだろうし。

アイアムマザーってロボットの事ではなくて、娘のことだったんか。
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