このレビューはネタバレを含みます
感想160個目
【あらすじ】
過酷なノルマンディ上陸任務の後、ミラー大尉以下8人の兵士は行方不明のライアン二等兵救出を命じられる...。
【感想】
シナリオ自体は戦争モノとしても直球の物語で、スティーブン・スピルバーグが監督した映画特有の隙のなさを感じる。
行方不明の顔も知らない1人の兵士ライアンのために大尉と8人の兵士が命を賭けるさがしだすという理不尽な題材が良くて、物語作りの基盤になってきたことが容易に分かる。
キャラクターも魅せ方も上手くて、
特にライアンが探し出されたあとに亡くなった兵士の名前を聞くシーンが良かった。
すぐ謝る人って心理的には悪いと思ってないのが常らしく、それとは真逆に名前を聞き出して心に刻もうとする真摯がかっこいいライアンだった。
前半のドイツ兵もきちんと作品として大事な綺麗事の排除に役立てて、勉強になる映画だった。
戦場ドキュメンタリーの「娘は戦場で生まれた」を見てなければもっと評価高くしてただろうな…。