これぞ冒頭の20分。低い位置のカメラが白兵戦の臨場感を演出。移動カメラ多用、POV多用、ズーム多用は難しいがこれは大成功。構図や動きによりつなぎがスムーズ(冒頭の墓地など)。トム・ハンクスの素性を明かす。戦いの直前にエディット・ピアフのレコードを楽しむ四人を映すショット。戦車の走行振動で崩れる眼前の土砂。戦車をおびき寄せる小型車両が出発する際、アパムが画面横から飛び出して小型車両の行方を隠し、そしてまた画面左にアパムは走り去る。トム・ハンクスのラストの演技がすごい。こちらも血の気が引いた。撮影:ヤヌス・カミンスキー。