教祖カニパンダ

プライベート・ライアンの教祖カニパンダのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.0
会話は勿論、会ったこともない、見たすらことすらない人の為に命を掛けられますか?

時は1944年、第二次世界大戦の真っ只中。過酷なノルマンディー上陸作戦を生き延びたとある部隊に新たな命令が下る。
それは一人の男を救うものだった…というお話。

言わずもがな名作ですね。
なので、私は一人の兵士にフォーカスを当てたいと思います。

そう、作中のみならず観客にも大人気(?)なアパム君です。

アパム弾持って来い!という台詞が有名ですね。そして、今作品のもう一人の主人公と言っても過言ではありません。

その理由は、とある行動によるものです。

仲間の命と他者への慈悲を天秤に掛けた行動、勇気が足りずに取り返しがつかない結果になってしまった行動…
ある意味一番人間臭いのです。

他の兵士達も恐怖や葛藤があるのですが、その感情が一番剥き出しなのがアパム君なのですね。
兵士である前に感情を持った一人の人間。
この前提があるからこそ愛される存在なのかもしれません。