未だに戦争映画の最高傑作と思っている今作。
ハンディカメラを使った撮影ってこの映画が初だった気がする。
当時映画館で観た時は、とにかくそれがものすごい戦争の臨場感を出していて、ノルマンディーに上陸するための船の扉を開けた瞬間、戦場に一気に放り込まれ、秒で人が一気に死んでいくシーンの連続に、リアルに戦争の怖さを感じました。
ただ簡単に死ぬだけじゃない。
内臓は飛び散り、腕・足は千切れ、顔が吹っ飛ぶ。
正に地獄。
そんな中トム・ハンクスに下される命令。
4人兄弟のうち3名の死亡が確認されたライアンを探し出し母親の元に帰すこと。
生きてるか死んでいるかもわからない会ったこともないライアンのために、8人のチームが組まれます。
なぜ1人の兵士のために、命の危険に晒されなければならないのか。
当然の疑問がチームを包みます。
でもやっとライアンに会えたチームはその人柄に打たれ、任務を遂行しよう!という結束が固まります。
この戦争の善意、アパムのエピソードがとても象徴的。
もうねー。この野郎!!って感じなんですよ。
戦争映画は大体気分が重くなるのですが、それだけではなく、しっかりエンターテイメントしてるのが好きなところです。
流石のスピルバーグ。
だから何回でも観れる。
戦争の無意味さ無慈悲さ。
生きることの意味、生きることの大切さを実感させられるラストシーンなど、屈指の名シーン連発。
観ていない方にはぜひ観ていただきたい作品です。