Taiga

プライベート・ライアンのTaigaのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

「戻ったら奥さんも自分の事がわからないかもしれない(自分があまりに戦争で変わってしまって)。」
というセリフが印象に残る。


戦争の中にいれば、現代自分が生きている常識は勿論ない。
敵か味方か。敵と分かれば殺し、死とは常に隣り合わせ。
その中で命令でありながら一縷の望みをかけて、これが正しい行いだと信じて行動しようとするのことは、多くの人を殺めざるを得ない中で失われようとする人間性を保つための行動そのものだと感じた。

非人道的な戦争の最中だからこそ何か正しいと思えるものを信じたい。そして胸を張って故郷に帰ることができるように、と。
だから呼応して部下達もミラーと共に作戦を遂行したと思うし。

戦争で最小限の被害に抑えるのは当然の前提として、単純に助かる人数を天秤にかけた話ではなく兵士個人の人間性や道徳心の話。
だから細かく見ていくと矛盾しているような行動や言葉があるけど、この状況ではそれがリアルなのかなと思う。


オープニングからのノルマンディーでの戦闘は目を背けたくなるほど凄惨に描かれているが、実際にあった歴史としてしっかりと見るべき。
ソウル・サバイバー・ポリシー
Taiga

Taiga