ほのか

プライベート・ライアンのほのかのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
4.1
ひとが人の価値を、人の生死の選択を見極めようとすると気が触れる。
取捨をしてしまう自分の本質に気づき、
もう救えはしないけど間違いなくそこにある命を
救わないことを選ばされてしまうことに絶望する。
立て直す間もなく幾度となく繰り返すその選択に心は麻痺していく。


あの場で思わず顔が恐怖で染まってしまうほど恐ろしいのは、
ついいままで隣で息をしていた人が絶えたことではなく、
ついいままで手を握ってた人の四肢がもげたことではなく、
自分が死を逃れたことが運でしかないということ。


「当ててみろ」ではなく「当ててくれ」だったことにすごくすごく抉られてしまった。
まだ自分はあの頃と同じ顔をした自分であり続けられているだろうか、どうかそうであると言ってくれ、だっただなんて思いもしなかった。




音楽流れた瞬間うわ〜ジョンウィリアムスだ〜ってすぐわかるやつやったんやけど、ちょっと感動に感情が持っていかれそうになる音楽に聴こえてしまって、ンンンンってなってました。戦争映画に感動はもってきたくないのに、ジョンウィリアムスの音楽聴くと感動するように遺伝子に組み込まれてしまっている…。

戦地での話題三大禁忌を考えてたんですが、
 恋人の話 ・ 未来の話 ・ 信仰の話
でどうですか?異論は認めます。



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500本目だ!
やる気があるときとないときの差がひどいことに定評がある備忘録、これからも無理せず書けたらいいな。
続く限りお邪魔させていただきます。
どうぞよしなに。