スクールズ・アウトのTOTTOのレビュー・感想・評価

とにかく監督が黒沢清好きというのは冒頭から伝わってきた。あの飛び降り自殺とかもろ黒沢清。
シーンの繋ぎ方とか展開のテンポは正直あまり好みじゃなくて多少中だるみ感はあったものの、何が起こってるのか分からない緊張感が常に張り付く不気味さは好み。
あと子供の純粋・無垢ゆえの恐ろしさ。
終始「対立」が描かれていただけに、本当は誰かの悪意や敵意なんて初めから何ひとつなかったんだと思わされるラスト、あの手元のカットに涙ぐんでしまった。