ゲームの中で自我に目覚めたNPCの銀行員ガイが世界を救うために奮闘するコメディ作品である今作は劇場公開時に賞賛の声が多く聞こえていたので気になっていた作品でした
新しくなったディズニープラスで配信されていることを知り早速観てみましたが、予想以上にユーモア溢れる楽しい作品に仕上がっており大満足です
“金魚鉢の中の金魚”をテーマにした作品は既に数多く有り、有名なものだと「トゥルーマン・ショー」や「マトリックス」などが挙げられます
今作は上記に挙げた作品に「レディ・プレイヤー1」の要素をプラスすることで、デカルトの”我思う、故に我あり”や“リープ・オブ・フェイス”など哲学的な命題を説教臭くせずに観客に訴える作品となっています
もろグランド・セフト・オートの世界を模したフリーシティの混沌とした様子とそれに慣れ切ったNPCの立居振る舞いがアンバランスで観ていて楽しかったですし、同時展開する現実世界での汚い人間と純粋なNPCの対比も面白かったです
サブプロットであるガイとミリーのラブストーリーもロマンチックで見応えがあります
アクションシーンもお祭り感のある自由な演出で退屈させない工夫がこなされていて見事でした