このレビューはネタバレを含みます
期待してたより全っ然よかった。
ゲームと現実の相似形。ゲーム内のNPCたちはプレイヤーのいる現実世界を理想郷とする。その一方で、現実世界が実際には理想郷でないことを我々は知っている(アメリカが銃社会であることも言及される)。綺麗事で終わらない、地に足ついたチューニング感覚。
ラブシーンがブラフになるとことか、気持ちのいい裏切りが散りばめられているのも良かった。この作品にしかできない表現をずっとやっているのが凄い(ルーティン化する犯罪、キスシーンでプログラムが表示される、セリフが未設定のキャラクターなど)。
個人的にはバディがMVPだった。「これが現実でないとして だから何なんだ?」「ピンとこないけど最高」とか、観客に気づきを与えながらも浮き足立たせないような立ち回り。全体的にバランス感覚が絶妙。
キャプアメ出てきたとこ爆笑しちゃった。タイカ・ワイティティの完全にコメディアンな動きとか、遊び心も満載で楽しかったな。