くまくま

ジョーンの秘密のくまくまのレビュー・感想・評価

ジョーンの秘密(2018年製作の映画)
2.8
 社会主義と自由主義という東西冷戦が終わっても「核兵器」が存在している現在の世界。
 そこに至る歴史を遡っていくと時代の流れの片隅にいた1人の女性の「愛」と彼女が求めた「平和」が非常に大きな鍵となっていた事実が亡霊のように50年以上経過して明かされる。
 彼女が「近所のおばあちゃん」ではなく国家を裏切っていたスパイだったのだと。
 
 正直、この物語は第二次世界大戦からのソ連と英国を中心としたその他の国々との移り変わる関係を把握していないと理解しにくいと思う。
 それ以上に主人公・ジョーンの生き方や考え方に寄り添える部分が少なくて物語に入り込めなかった。

 個人の理想は尊ぶべき。
ただし「自分が平和をもたらし、世界を変えた」という彼女の言葉が果たして正しいのか?
 作品を観た方によって意見が分かれると思うが、私は100%正しいとは思えない。

 若き日のジョーンを演じたソフィー・クックソンを始めとしたファッションや街中・職場の風景はとてもよく描かれていたと思います。
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