Aoi

ジョイ: 闇と光の間でのAoiのレビュー・感想・評価

ジョイ: 闇と光の間で(2019年製作の映画)
4.0
ナイジェリア人の売春婦映画は、以前に「オロトゥーレ」見ていた。オロトゥーレは、ナイジェリア国内で、売春婦をやっていて、彼女らは欧州に行きたがっていた。だから、この映画の売春婦たちは、これでも運の良かったんだろな。オーストリアに行けたんだからね。

オロトゥーレもなかなかに酷かったけれど、本映画も辛い。
イリーガルに入国してきた彼女達だから、目立つこともできないし、正義を果たすこともできないし、警察に怯えながら隠れてじっと、オーストリア人から金を取るしかない。売春婦以外の事も、なかなかできない。

彼女達は稼いだ金をナイジェリアに送金するけど、そのお金を車に使ったりしてしまう。そして、その車は、外車だから、ナイジェリア経済基盤を盤石にできるようなお金の使われ方もしていないだろうし。

仮にボス達を告発して、ボス的な人が捕まったとしても、世界にこんなにも不均衡があるんだから、不法移民はなくなるわけないんだよな。

世界の不均衡な縮図をこの映画に見たのだった。
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