Boss2054

ラスト・バレットのBoss2054のレビュー・感想・評価

ラスト・バレット(2019年製作の映画)
3.7
ジャン・レノが凄腕の殺し屋役だったら、誰だって観るでしょ。

でも相当の期待外れ。

多分、作家は、復讐する者と復讐される者の心の交流を描く的な作品を作りたかったのでしょ。
それは良しとしましょう。
でも、そのための設定や筋運びが実にご都合主義なのはどうなんでしょうか?

例えば、
復讐者は、組織の跡取りで、子供の頃から銃器や格闘技の特訓を受けている。
ところが、雪道で呆気なくスノーモービルで事故ってしまって大けがをしてしまう。
別にカーチェイスしていたワケでもなんでもない。
ただ、走っていただけ。
自分の操縦ミス。
そんな奴いるか⁇
で、必死の思いで山奥のジャン・レノの住む山小屋にたどり着く。
そして、ジャン・レノに助けられて、
2人の交流が始まる。

復讐するんだったら、
もっと細心の注意を払って準備してから行けよ‼︎
ト、どうしても思ってしまう。

で、コノ、ジャン・レノ演じる主人公は、
凄腕の殺し屋で、警察がいくら探しても見付からないト云う設定なのに、
件の復讐者は、何の説明もなく呆気なく見つけてしまう。
さらに、その謎を解くための警察の説明が、復讐者も殺し屋のターゲットで、
意図的におびき出されたに違いないだって、
だったら、主人公のジャン・レノは見つけた時にすぐ殺せよ‼︎
ト思ってしまう。

復讐者が組織が自分を守るために付けてくれたボディガードをわざわざ自分の身の周りから引き離すのも不自然。
もし、ホントに復讐するつもりなら、
凄腕のボディガード、連れて行くでしょ。
ト思ってしまう。
で、まあ、その凄腕のボディガードもジャン・レノに呆気なくやられてしまうのだが、
そんな凄腕のジャン・レノがラスト、呆気なくやられてしまうのも腑に落ちない。
何で⁇

つまり、そんな穴だらけのホンなのである。
まあ、監督さんがホンも書いてるから仕方ないか…。
てか、誰か気が付けよ‼︎

オープニングの組織を暗殺するシークエンスだけは、カッコイイです。
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