Nori

男と女 人生最良の日々のNoriのレビュー・感想・評価

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)
4.0
1966年の作品は未見。
しかし、旧作を観ていなくても、歳を重ね、エンドステージを間近に控えた男女の機微が散りばめられ、とても味わい深い作品だと感じた。

男はいくつになっても、若く美しい女性を追いかけてしまう、どうしようもなさが日常だが。
歳月を経て刻まれた皺から滲み出てくる哀しみ、愁い、人生の悦びといったもの、時を経たからこそ獲得され得る懐の深さ(まぁ人によっては真逆の者もいるが)。妙齢の人間が醸し出す愛らしさに、あぁ、こういう風に歳を重ねることができたならどんなに素敵だろう、と思う。

現実的には、昔のパートナーと邂逅することは、殆ど期待できないし、それほど望んでもいないが、恋愛はしていたいものだな、パートナーがいるってイイことだな、と思えただけでも、幸せな気分になった。
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