イラン・イラク戦争のお話。
終始イラン視点で描かれる為
イラク人は出てこない。
冒頭、休暇を過ごしていた一般の人たちが、自ら進んで戦争に赴くというなんとも皮肉な運命に戦争の無慈悲さを感じる。
「立派に生きれば立派に死ねるんだ」
「死ぬということはドアを通るのと同じ
悲しむ必要はない」
戦闘シーンは爆撃とともに黒煙が上がり
むせ返るような砂埃にこちらまで息苦しくなる。
そして戦争映画なのにセリフが多く
喉が渇く。
逃げまどうシーンばかりで
瞬間瞬間で戦争の無意味さがリアルに伝わってきて、やるせない気持ちになる。
戦争の終結は喜ぶべきことなのだけれど
終わった後の虚無感や変わり果てた地を見ると、どうしようもなく切なくなる。
想像していたよりも100倍見応えがあった。
おすすめです。
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2021/№383✧🌛
おうち映画№383
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