ねこ

ロスト・ストレイトのねこのレビュー・感想・評価

ロスト・ストレイト(2018年製作の映画)
3.7
常に誰かが大声でまくし立てている
何を言っているのか考えようとするが次の瞬間にはもう、別のことに気を取られてしまう
それを繰り返しているうちに、一人また一人と消えていく

長閑な川辺、賑やかな兵舎、疲弊した民、地獄の最前線
すべてがひと続きの世界
これらの循環が人間の歴史だと突きつけられているような気になる

守りたい人がいるから戦う
だが、本当に守られているのは戦争を始めた奴らだけ
渇きも痛みも知らず、想像力の欠片もない権力者たち

登場するのはイラン人ばかり
言葉はもちろん、エンドロールもアラビア文字の羅列
顔の区別さえつかないような有様だったが、またひとつ自分の無知に気付かされた
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