YANAREN

トムとジェリーのYANARENのレビュー・感想・評価

トムとジェリー(2021年製作の映画)
5.0
トムとジェリーに慣れ親しんだ身として、吹替か字幕かは悩んだが、馴染みのある声ではなかったので途中から字幕に変更し鑑賞。

トムとジェリーが好きだからこそ危惧していたことがある。
実写と融合することで、アニメだからこそできた突飛な展開やアクションができなくなってしまうのではないかということである。結果それは杞憂に終わった。違和感を抱くことがほぼなく、トムジェリらしさを損なわず、かつ「映画にトムとジェリーが出演しているだけ」になっていなかったためファンも満足する出来だったと思う。
言い換えるとリアリティは無いということになる。そこを求めてはいけません。

随所にトムとジェリーファンなら気づくであろうアニメのオマージュがあり、制作陣のトムジェリ愛が伝わった。

今作のヒロインのクロエ・モレッツ、一発でファンになった。その他のキャストもそのままトムとジェリーのアニメに出てきそうなユーモラスなキャラクターばかりで楽しかった。

劇中、ラップミュージックが多用されるのはあまりトムとジェリーらしくはないが個人的にはありだった。

実写×アニメ作品はメリーポピンズ、メリーポピンズリターンズに続き3作目。かなり良かった。続編、というか続きでなくてもトムとジェリー×リアルの作品は今後も作ってほしい。
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