良くも悪くも「若気の至りで1本作っちゃいました」みたいなノリを感じる作品なんだけど、ほぼ1時間という尺の短さが程よく、中だるみを感じる間もなく最後まで観られた。
前半7、8分くらいは若者の旅行風景をスマホカメラ視点で見せられるのだが、このパートのクオリティが高くてかなり満足。群れた若者たちの絶妙につまらない内輪ノリとかメンバー間の軋轢とか変な空気とかがすごい解像度で再現されている。
そこからホラーの雰囲気を帯び、さらにまたガラッとテイストが変わるんだけど、ここからは完全に好みが分かれるだろう。
個人的にはホラーだと思って観てたので肩透かし感は否めないものの、これはこれで楽しめた。後半はニチャつきながら観てた。これぞB級映画。
一ノ瀬ワタルに似てるなあと思ったら一ノ瀬ワタルだった。
邦画はあまり観ないのだが、こういう野心的な作品はガンガン観てみたい。
【追記】
若気の至りとか言ったけどある程度作品数出してる監督さんでした。ちょっと気になるので他の作品も観てみます。