身分を詐称してホテル従業員になった女性が、ホテルに住み着いたジェリーを対峙する為トムを雇うのだけれども……という作品でした。
2次元とと３次元の融合は映像としては良かったのですが、
作品全体を通して観ると正直イマイチな感じでした。
まず、
いつもはアニメーションの中だけで暴れていたトムとジェリーが現実世界でも暴れ出すのですが、
壁や道路・物などがトムとジェリーによって容易に破壊されるのが嘘っぽく見えてしまいました。
これはアニメーションの時には思わなかった事で、ちょっとした破壊でも「そんな簡単にライトは壊れないだろう～」とか思ってしまう。
更に、
家に住み着いて悪戯をしているジェリーがホテルに住処を移した事で悪戯もスケールupした事により、より害獣に見えてしまい序盤～中盤にかけてあまり可愛く思えず。
とにかく
アニメーションだったらきっと受け入れられたであろう設定が、
実写と融合した為に有り得ない物に見えてしまった。
微笑ましく観られなくなってしまった。
というのがこの作品にとって最大のネックだったのではないかなと。
そんなアニメキャラを不自然に見せぬ様に俳優達のキャラクターもかなり誇張したものになっているのですが、
結果としてアメリカンな笑いを連発している妙な人達くらいにしかなっていないのも、
残念なところであります。
