ゆう

朝が来るのゆうのネタバレレビュー・内容・結末

朝が来る(2020年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

原作が好きで気になっていた映画。
序盤は展開が早く、ママ友との関係に悩む母、特別養子縁組と一気に進むが、自宅を訪ねていたあさとの母を名乗る少女の人生が丁寧に書かれていてよかった。
全体を通してフィルカメラのような映像がさしこまれ、綺麗で静かなトーン。

中学生時に好きな人との子を妊娠してしまうが、親から反対を受けて出産。
出産後に自宅に戻るが居場所がなく、はれものに扱うような家族の態度に苛立って家出。
新聞配達で自立しようとするが、友人に騙されて借金を背負い、周りを信用できず、すがる思いであさと家族に会いに行ったが拒絶された。
その後、警察の捜索であさと家族は少女の正体に気づき、迎えにいくラストが印象的。

血縁ではない家族の絆の強さがみて取れ、じーんと感動した。
あさとの母が誰か信用できる大人を見つけて、頼れるような人生を歩めるとよいな。
子供がいる家族にはきっとさらにささる内容なのではないかと思う。
ゆう

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