このレビューはネタバレを含みます
サスペンスというよりはヒューマンもの。
ひかりちゃん、中学生で出産を経験したら、そりゃ世界を見る目も変わってしまうよね。好きな人との子供を産むって本来はとても喜ばしいことなのに、親族は誰ひとり喜んでくれなくて、相手も知らんぷりで、でも自分はもう元のようには馴染めなくて......辛かったろうな。
でも、落ちぶれて裏切られて自分に何も無くなってしまった時の心の拠り所が子供だったというのは都合がいいなとおもってしまった。
一方で、その精神的な未熟さがリアルで、それを汲み取って会う選択ができた永作博美夫婦がすごい大人。
相手の覚悟と自分の未熟さに気がついて、ひかりちゃんが人違いだと認めてしまうシーンは見ててキツかったな、、。
地味に気になったのは、ひかりちゃんは初潮前なのに妊娠疑惑にどうやって気がついたんだろうか？
アサトヒカリ。
アサト＋サト（コ）＋ヒカリっていうのが分かるとジーンとくる。
いまは子供を持たない夫婦も珍しくないけど、2人でずっと楽しく生きていこう、そう断言できるくらいの相手がいるってすごく素敵だなと思った。
