良い部分、良くない部分がはっきりとした作品。だからこそ勿体ないと感じる。
この手の作品は"決断"という部分が非常に重く扱われているように感じ、そういった中での苦悩を描くのが王道であるかなと感じる。
しかし、この作品は139分の割にテンポがはやく、伝えたいことが多すぎる。
もう少し部分部分削ってでもひとつひとつを丁寧に描けていたならばあまりにもリアルすぎる演技がもっと光っていただろう。
それプラスで最後の最後に観客にモヤモヤを残す終わり方だったようにも感じられた。
私自身の出産や養子縁組の考え方とこの作品とのギャップがすごすぎて理解し難いところが多かったと感じた、しかしそれはある意味この作品に対して向き合うことができ、作品の世界に入り込まされていたというところで、面白い面白くないではなく脚本、監督の
手玉にまんまと取られてしまっていたのかとそれが狙いだったのかと、そんな風にも思えそういった意味合いでは面白かったのかなとも感じられた。