ケルチャン

朝が来るのケルチャンのネタバレレビュー・内容・結末

朝が来る(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった作品。原作も買ったけど、なかなか腰が重くて読めてなくて、未読のままようやく見れた。
これは辛い。
生みの親の両親がもう少し優しく接していたらこんなことにならなかったと思う。
産後はホルモンバランス崩れるからメンタルが超イカれてしまうので、些細なことにイラつくし泣けてくる。でもそんなこと気遣うこともなく受験だの、親戚にペラペラバラされたりしたら家出ちゃうよね。家出後もなにも起きなければきっとそのまま過ごしていたはずなのに、思いがけず住所知っちゃって、同居人の失踪や借金の肩代わり、そりゃ突然押しかけたくもなる。でもお金を頼るのはそこじゃなかった。新聞配達屋さんいい人そうだしなんとかしてくれたと思うよ、というか貸してくれたんかな?そこの描写はなかったからわからないけど。
ラストはよかった。素敵な人が親になってくれたから、だからこそまた会えたんだと思う。
でも、人って見えてるとこでしか判断できないんだなーとも思った。
あなたは誰ですか?って言い切っちゃうくらい気付かなかったんだよね、きっと、一度会った時の印象が優しくておとなしそうで、決してゆすりなんかしなそうな子だって思ってたから。
でも、5年間の間に色々あって、見た目も考え方も変わったりしちゃうもん。そして見えないとこはわからないもの。
すごく考えさせられたし観てよかったと思う。ドキュメンタリー風なのもリアルでいい。
女ばかりに負担があるこの仕組み、どうにかならないかね?どうにかしないとだよね。