南森まち

朝が来るの南森まちのレビュー・感想・評価

朝が来る(2020年製作の映画)
2.2
長い不妊治療の末に、子どもを持つことを諦めた夫婦。ある日「特別養子縁組」という制度を知った2人は、男の子を迎え入れて大事に育てるのだが、ある日その子の実の母を名乗る人が現れる…というお話。

どうしてこうなった。139分もあるけれど、極めて単純な話。振り返ると前半60分は背景説明みたいなもので、ほぼ意味のない場面ばかりだった。

瀬戸内海や鳥を映すより、もっと一人ひとりの背景や心理描写を描くべきだと思いました。
あの流れであのエンディングにはならないだろう…という気もする。立場上、目の前の相手にとても同情できないだろう。

ドキュメンタリーだったらそれなりに感動したかもしれないが、映画としてミステリ要素も薄い見せ方で、悲しく重いだだけの物語になってしまった。
とにかく違和感ばかり残る、そして暗い映画でした。監督やディレクターは何を見せたかったのだろう。