-なかったことにしないで
一生懸命生きてるだけなのに
なんでこんな目に合うんだろう
青木崇高の担う役が、社会、そして実は僕たちそのものなのだ
きっと誰にも届かない声で泣いている人がたくさんいる
みんな心配するふりばっかりうまくて、
本当に向き合ってくれる人はほんの少しで
それでも
この映画は希望だ
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辻村深月×河瀬直美
この映画には、一切の嘘がない
現実とフィクション、自分とスクリーンの中
全ての境界が曖昧になる
だからこそ苦しい
だからこそ伝わる
ドキュメンタリーを観ているかのようなヒリヒリ感
誰もがスクリーンで、誰にも聞こえない声で泣いていた
そんな彼らを観て、ラスト20分訳もわからないまま涙が止まらなかった
蒔田彩珠、なんて苦しくて温かい目ができるんだろう
彼女がこの映画の全てだ
彼女の人生を追体験するうちに、どうしようもないやるせなさに呑み込まれる
そんな暗闇にさす、一筋の希望にきっと僕も救済されたのだ
これこそ映画だと、噛みしめながら
エンドロールは必ず最後まで見てください
♪必ず君にたどり着くよ
2021/10/1再見
二回目観ると、また初めから涙が止まらない
この時彼女はどんな気持ちだったんだろうか、って考えると直視できない
どうしたらよかったのか、やっぱり答えは見つからない
でも、彼女の人生は終わってない、間違っていないというこの映画のメッセージを、僕は全力で肯定したい