はーにゃん

カセットテープ・ダイアリーズのはーにゃんのレビュー・感想・評価

3.5
ブルース・スプリングスティーンこの映画で初めて知ったけど全部めっちゃ良い曲。
そしてなにより詩がとても良い。
生き辛さを抱えながらイギリスに住むパキスタン移民の少年がブルースに心打たれるのも分かる。
音楽はアメリカ人とパキスタン人という国境や人種さえも超えるパワーがあると改めて実感。
そしてこの映画の父親と息子の関係性は見ていて辛く苦しい。
父親も息子を思うからこそ厳しくなるのも分かるし、自分のやりたい事を理解してくれないと怒る息子の気持ちも分かる。
海外って日本よりも家族愛や絆が強いし、親が絶対で親の為に子供が苦労し犠牲になるが当たり前みたいな風潮がある気がする。
親なんて関係無いじゃん、自分のやりたいことやるのになんで親の許可がいるの?と思っちゃう自分がいたけど、主人公と同じで自分のことしか見えてなかったんだと気づかされた。
主人公が家族や友達のことを捨ててまで自分のやりたい事をするのが成功なのか?皆で幸せになることに意味があるのではないかというスピーチは胸打たれたなぁ。
人生の大事なことに気づかせてくれたブルースの音楽の力は凄い。
けどブルースじゃなくても人生で勇気や希望を抱かせてくれる音楽に一度は出会ってるはず。そういう自分の大事な時に出会った音楽は一生モノ。
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