のりちり

カセットテープ・ダイアリーズののりちりのレビュー・感想・評価

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イギリスのパキスタン移民2世の主人公。
父は父なりに頑張ってきたが失業。
家族にはパキスタン人として生きろと言う。
このままではどんなに頑張っても、この場所から抜け出ることできず、父の言いなりの人生になってしまう。

と思っていた彼は文章を書くのが上手く、それを生かした仕事に就きたいと思う。
そんなとき出会ったブルース・スプリングスティーンの音楽。
当時はすでに流行ってないとか言われていたらしいけれど、私は名前も知っていたし、映画の中で流れた数曲を知っていた。
歌に新しい古いはないと思う。
その歌に励まされ、彼は頑張った。
家族を捨てるでもなく、ただ自分の道を歩きたいだけ。
そこをわかってもらうのは、このお父さんみたいに堅物には難しい。
だから、やってみせた。
納得させた。

その後、本人に150回以上会っているなんてすごいな。
夢がかなったんだ。
叶ったから映画になったわけだけど、これがダメでも心持ちがあれば他の街に行けたと思う。

この映画を観るまで、ブルー・スプリングスティーンだと思っていた。
ブルースの歌を歌うんだから、当たり前だった。
のりちり

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