シンデレラストーリーである。
でも実話ベースっていうんだから、
トントン拍子に
うまくいく話も納得するしかない。
この映画のすごいところは、
主人公の父と息子の旅立ちや
初めてのキスの青春ドラマの部分が
きわめて爽やかにハートウォーミングに
描かれていて、
物語の核となるヘイトの重さや民族の壁を
見事にソフトにしていることだと思う。
このバランスはプロの仕業である。
それにしても、イギリスでの
パキスタン人へのヘイトが
ここまで酷いとは知らなかった。
そして、
ブルーススプリングスティーンが
こんなにすごい歌詞だとは知らなかった。
アジア人ヘイトとアメリカの国民的歌手の
奇跡の融合。
まさに事実は小説より奇なり、
である。
