sato

カセットテープ・ダイアリーズのsatoのレビュー・感想・評価

3.9
音楽の力をもとに、ひとりの少年が人種問題や家庭の悩みに向き合っていく姿が凜々しかった。
どうしようもない状況に陥った時に、自分の現状を綴ってくれる歌があるとそれだけで救われる気持ちになるのは凄く理解できるし、やっぱりそれだけの力があるんだなと改めて気付かされた気がする。
そんな風に悩みとぶつかる主人公の周りの人たちも、スプリングスティーンみたく主人公に良くも悪くも影響を与えていたのが印象的だった。特に家族を養っていくために抑圧的になるお父さんは、結果的にジャベトの決意を固めることに繋がったと思うし、弱音を吐いたりと一方的な悪者として描写してなかったのもよかった。
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