ささりんどう

カセットテープ・ダイアリーズのささりんどうのレビュー・感想・評価

3.6
それまで自分の文章に自信がなかった少年がスプリングスティーンを聴いて衝撃をうけて、生まれ変わったような気持ちになって凛とした顔つきで原稿を持っていって「僕の文章です。駄作ですが僕が書きました。」って言ったのが感動的でした。
古臭い音楽に憧れて同級生たちと話が全く噛み合わなかった自分自身の少年時代と重なる部分もあって、懐かしいような気持ちになった。
何かに憧れを抱いたり、誰かを好きなったりすることは、自分の目指すべき道の先にある星を見つけるようなもの。
たとえ届かなくとも、手を伸ばすことが大切なんだと感じた。

見終わったあとレコード屋の袋を持って歩いているとパンクロッカーみたいなおじさんから「さっきカセットテープダイアリーズ観てましたよね?僕もいました!」と声をかけてくれたのも、映画の中の主人公の友達が現れたみたいでなんか嬉しかった。
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