最後のあのメッセージを聞いて、奮い立たないソフトウェアエンジニアがいるのだろうか。金子さんご本人の肉声に辿り着くまでに、実に丁寧に俳優のみなさんがストーリーを紡いでいて素晴らしかった。
俳優としての東出さんの魅力も存分に発揮されていて、もう、なんていうか、チャーミングさというか、どこか演技が完璧すぎない感じというか。菅田将暉はそりゃ凄いんだけど、私は東出昌大が観たいんじゃ、ってクセになる感じ。
もうね、一人応援上映。「署名しちゃだめ！」「訂正できないよ！」「騙されないで！」とか、思わず言ってあげたくなる、あのどこか抜けた朴訥とした演技も良かったし、吹越さん演じる秋田先生の痺れる尋問ライブには「私も尋問して！！」と叫びたくなるほどのカッコよさがあった。
自分のテリトリーになった途端、めちゃくちゃ饒舌で早口になるオタクムーブも素晴らしかった、笑った。
