ファイル共有ソフトWinnyの製作者がとっ捕まって裁判を受けることになった事件。
この事件はリアタイ世代だったけど、その裏側や製作者がどうなったかは知らなかったので興味深かった。
当の本人はITの分野では天才なのだろうけど、致命的に欠如していることが。
それが結果的に彼自身を苦しめることになる。
あとは時代やタイミングも悪かったのかな。
今よりもネット民の存在が日陰者に近くて、今なら警察の対応は確実に大炎上してる。
それくらい警察や検察のやってることが滅茶苦茶。
この映画はそれを普通の人にも分かりやすいように丁寧に作られてる。
それに国家権力にターゲットにされたら一般人なんてあっという間に潰される恐ろしさ。
最近ではガーシーが国会議員からあっという間に国際指名手配の犯罪者に落とされたのが記憶に新しい。
あと日本では起訴されたらほぼほぼ有罪になるので、ハリウッド映画のような法廷争いを描く映画は少ない。
でもこの映画はその裁判の様子をしっかり見せてくれるのも面白かった。
あと法廷シーンでチラチラ阿曽山大噴火出すのヤメテw
彼を信じ、支えた弁護士の存在。
金子さんは壇先生がいなかったら早い段階で潰されてたかもしれない。
それを三浦貴大が好演。
「もっと超越したところへ」と全然違うのさすがです。
そして裁判のもう1人の立役者、秋田弁護士の存在感たるや。
吹越満の演技も相俟って頼もしいったらありゃしない。
残念なのは東出。
不倫騒動で嫌いになったことを抜きにしても、やはりお世辞にも演技が上手いとは言えなくて、他の俳優が演じてたらもっと良かったのに…と思ってしまった。