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Winnyのをつのネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

Winnyのソフトも事件も全く知らないまま今回拝見しました。
基本抑揚の少ない映画ですが、事務所での打ち合わせや日常のやりとりで何気ない会話や裁判所でのやりとり、Winny事件と同時にほかの警察の不正請求事件も進行してて、俳優さんの細かい演技や金子さんの人柄が少しずつ出てきて、飽きさせない内容でした。

ナイフで人を殺したとき、ナイフを使用した人は捕まるがナイフを作った人は犯人にならない。劇中特に印象に残ったフレーズです。(細かいニュアンス間違ってたらすみません)
今のSNSでも誹謗中傷したやつが訴えられるが、ツイッターやインスタを開発した人は訴えられない。今では当たり前の感覚ですが、その基礎を作った前例になった事件ではないかと思います。

また金子さんの人柄が少しずつ出てきて、好きなことは得意でのめり込むが、誓約書を刑事さんにあとで修正できると言われそのまま写し書いたりするなど、天才なのにどこか抜けてて犯罪をするために開発したのではないことも信じられた。

またプログラムが彼にとって言語であり、普段話すの苦手だけどプログラムを考え組んでる時がとても楽しそうで、釈放後「パソコンが触れないのは拘置所も同じ」ってところが印象的だった。
捕まりプログラムを試したくてもパソコンすら触らず彼にとって言葉を奪われたも同然だろう、裁判の疲れも相まって落ち込む姿を見るのが辛かった。
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