うにた

Winnyのうにたのレビュー・感想・評価

Winny(2023年製作の映画)
4.5
「人を殺したナイフ」を作った人は罪に問われるのか…。
 Winny事件という実話をもとにした映画。違法な保存・アップロードが行われたサイトを作った人間自体に罪はあるのか。
 
 とても面白かった。初めのナイフなら、それはおかしいだろと言えるのだが、ネットが普及して間もない当時では、Winnyに対して、正しい判断が出来なかったのだろう。
 今のネット社会を想像できた人間が当時にどれだけいようか。片手に収まる板で、メッセージが送れ、通話ができ、支払いが出来る。こんな便利な世の中は、Winny事件のように戦って勝ち取って来た結果なのだろうと思う。
 いかなる時代でも便利なものを悪用しようとする人間はいくらでもいる。そしてそんな人間のせいで、画期的な発明や、人間が損害を被る。Winny事件を経た今でも、違法な保存やアップロードは多くある。これに終わりはないのであろうが、考えさせられるものがある。
 話は逸れるが、日本の政治や司法は腐っているなとつくづく思う。自分の私利私欲、権力の為に隠蔽を普通に行い、また警察は自分のポイントの為に、少年や法に疎い人間に対し、サインや供述を嘘をつき、バレないように強要し、都合の悪い事は隠す。そんな世の中に嫌気がさす。
 こう言うが、私達のほとんどが声を上げれず、黙認しているか、知らないままである。そんな状況に置かれても、告発をし、県警をひっくり返した仙波さんの行動と勇気は見ていてすごいなと感じた。
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