Winnyのカズのネタバレレビュー・内容・結末

Winnyを開発した金子勇が検挙され裁判で争うストーリー。ナイフが凶器の殺人が怒った時、ナイフを作った人間は罪に問われるのか。日本のITがこの検挙により10年遅れたという警察の不当な逮捕を問題提起する作品。
権力を持つ人間の意思が非合理的に働く警察とそれに従う検察、法治の名のもとにそれらしい中途半端な判決しか下せない裁判所。だがそれが巨大組織、利権ある社会での当然の姿のような気もする。何故アメリカはITにより発展を遂げたのから何が違ったのか、アメリカには利権は無かったのか、権力者が合理的な判断を下したのか。
日本の弱点は何でも刑事事件にしたがるところだ。この情報化社会の中ではデータの流通は不可避であり、知的財産権は刑事事件的に取り締まるのでなく侵害されたものの民事事件にて取り締まるべきと感じた。