まんら

性の劇薬のまんらのネタバレレビュー・内容・結末

性の劇薬(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず最初に言うべきは「万人受けしない」という事だろう(原作は未読。近い内に購入予定)。


ストーリーとしては昔からあるストックホルム症候群を描いたモノ
BL視点というのは真新しいが、性描写がかなり強烈に映像化されてるので拒否感ある人は多そう

自分はゲイなのでゲイ視点からでいうと、性描写が過激な割に正確性に欠けているので、違和感を覚えてしまったのが残念
手の位置や動かし方、アナル挿入時に女性とは違うのでその角度にはならねーだろetc
ゲイを公言してる役者さんは殆ど居ないので、配役はしょうがない所か……
ただ、勉強不足ではあるが努力は認められる
ギリギリ及第点
変に綺麗な役者を遣わなかったのでリアリティー感up


病院の下に監禁に文句つけてる人もいるが、古い建物を立て直す際、地下室に問題無ければそのまま利用し、上の建物だけを建築するのは見たことあるので、個人的にはそこまで違和感は無い。元相方と秘密の逢瀬?の時に発見したとか有りそうだし、電気配線の関係で知ってたのかもしれん


時間的に6割位が性描写。観始めた時は「何このAV??」って思ったw
だが【性と生】、主に余田の心情を描くには必要だった事がラストで描かれ納得。ある意味「タイトル通り」と言えるだろう
この作品は現代より、将来より評価される作品だと思う。まだまだBLで現実を描くとアホな女とか文句言うのがまだまだ偏見が残ってる証拠

俺らゲイは普通に生きてる。生身だからエロもグロも普通にある。夢見る夢子ちゃんは高校位で卒業して下さい。BLはゲイの世界を覗き見してるという事を忘れないでほしい。
ゲイがノンケの生態に文句言ってるの見たことないけど??


最後残念だったのは、余田と桂木が寺で別れて別行動してたのに、余田の行き場所を桂木が発見できてしまった所。会話の流れで〇〇にいくつと余田が言ってたのなら分かるが、そのシーンは無いのに車で移動した余田をバス亭に居た桂木が発見出来るか???という所。虫の知らせが有るにしても、色々無理がある設定だった


ただ、個人的には最後の発見シーン以外は監督も役者も頑張ってるのが伝わってくるし、医療職で終末医療に関わる立場でも有るので、色々考えさせられるというか、グッと感じるモノはあったので高評価をつけたい。

原作読んでからまた観たい作品
まんら

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