ポルりん

女雀龍伝  流血篇のポルりんのレビュー・感想・評価

女雀龍伝  流血篇(2002年製作の映画)
2.1
まず本作のレビューの前に・・・。


N村大臣「みんな気が緩んでるよ。今までの苦労が水の泡だよ。」 (超上から目線)

A呆大臣「10万円、欲しい奴にはくれてやりますよ。」(超超上から目線。てかお前の金じゃねーだろ!!)

K藤大臣「検査基準を勝手に勘違いしていた国民と検査機関が悪い。」(ありえない責任転換)

2F幹事長「消費税減税だと・・・消費税を作った時の苦労も知らない奴が偉そうに言うな!!」(お前の苦労なんて知らねーよ!!)

A住議員「我々で国会議員歳費2割削減で国民に範を示した( ̄^ ̄)どうだ!」(この程度で範を示しただと・・・・舐めんじゃねーよ!!)

I川議員「オレは国会議員だぞ!ビビっただろう( ̄^ ̄)えっへん」(ビビるっていうか呆れるわ!!)

ドック「くらえ!俺のクラスター!!(ノ´0`)ノ§==Э‥…━━━☆ドピューー  ・・・犬になりたい。」(家に帰ってペディグリーチャムでも食ってろ!!)


このように与野党議員が、国民の神経を逆なでさせる発言が目立つ中・・・

新型コロナウイルスの治療後、医師から自宅待機中と言われているにも関わらずパチンコを打ちに行くM村市議。
緊急事態宣言の最中に、3密状態で賭け麻雀をするK川検事長。


こんな状態で、


政府「我が国は、法律上、他国のように締め付けは出来ません! なので皆さん・・・不要不急の外出は控え、自粛をお願いします。」


みたいな事を言ってもさぁ・・・いやいや、無理だろ!!

人にお願いするんなら、まず、あんたらがしっかりしないとダメだろ!!


政府「自粛しろ、でも補償はしない。」


みたいな事も言ってるけど・・・ふざけんじゃねーよ!!
国民をなんだと思ってんだ!!

とりあえず、与野党問わず国会議員は、コロナ騒動が完全に収まるまで、政党助成金+文書交通費含めて全部0円。
国会議員歳費は1万2000円or和牛商品券(400g)。
国民に寄り添うんだったら、最低でもこれくらいしろよ!!

それと、2F幹事長とA呆大臣に限り、コロナ騒動が完全に収まるまで財産を全て没収な!!


こんな状態で、


A倍首相「国民の苦しみは痛いほど分かっている。」


って言われてもなぁ・・・。
絶対分かってないだろ!!!

いや、別に分かってくれなくていいけどさ・・・金としっかりと対策してくれさえすればいいんだよ。
全体的に、ショボいし、少ないし、遅いんだよ!!
政治家だったらさ、、、グダグダ言い訳しないで、対策で示せよ!!

このまま糞みたいな対応を続けてると、流石にみんな大爆発するぞ!!   ワンワン高井みたいに・・・。


以上、酔っ払いの戯言でした・・・。


以下は「女雀龍伝 流血篇」のレビューとなります。




あらすじ

最愛の父の仇を討った愛は平凡な生活を送っていたが、大熊組長が白龍会に殺され、再び卓を囲む事に。
白龍会は香港マフィアで大熊組の賭場を荒らし、大熊組のっとりを足がかりに、竹内会ツブしを目論んでいた...。




前作は、ストーリーは元より、肝心の麻雀に関してもなかなかに酷い作品であった。
役者の演技やカメラアングル、カメラワーク、編集、演出など挙げたらキリがないのだが、特に酷いと感じたのは以下の2点である。


前作の欠点

① 愛(主人公)の天才雀士といった設定に説得力が全くない。


設定上、愛は伝説的な雀力を持つ父親の娘となっており、イケメンヤクザとの修行の末、最終的に父親を超える存在となるのだが、表現力が乏しすぎて全くといっていいほど説得力がない。
まず、愛はイカサマを得意とした雀士なのだが、肝心のイカサマをしている描写を一切映していない。
周りの雑魚どもは、


雑魚「なんて凄い奴だ!!」


といった感じにビビっているのだが、実際に映像として表現していないから、全然説得力がない。
更に、ただでさえ台本を読んでます感のある下手糞な演技をしているのに、麻雀関連のセリフになるとそれが更に強調され、噛みながら麻雀解説する。
麻雀を少しでもやったことがある人なら、劇中で皆から絶賛されている愛の雀力と、実際に映像に表現されている愛の雀力に対して確実に違和感を覚えるだろう。



② キャラクターの行動原理が理解できない。


愛の父親は、ヤクザのいざこざに巻き込まれ車で轢き殺されるといった理不尽な死を遂げている。
真実を知った愛は怒り狂い、ヤクザに復讐をすることを決意する。
その手段とは・・・なんと麻雀である。

なにを言っているか分からないと思うが、私もどういう思考回路をしているのかわからなかった…。
普通はヤクザの事務所に殴り込んで、マシンガン・刀などで血祭りにあげたり、ヤクザに然るべき法の裁きを与えるなどの手段を講じるんじゃないのか??

憎き父の仇に麻雀で勝ったからなんだって言うんだ!!

こんな意味不明な理由で雀力を鍛え上げ、ヤクザに麻雀で勝利した所で微塵もカタルシスを感じない。
まあ案の定、父の仇を麻雀で倒した所で腹の虫が治まる訳がなく、ヤクザの銃を強奪し撃つのだが・・・。
因みに、銃でヤクザを撃ち負傷させた愛は周りから賞賛され何の罪にも咎められず、撃たれたヤクザは銃刀法違反で刑務所に連行される。

どういうことだってばよ!!

また愛以外にも、愛の成長にビビって麻雀で対戦したくないヤクザが、直接愛を殺すのではなく何故か愛の師匠を殺したり、愛の父親を殺した証拠はあるのに目撃者がいないからといった理由でヤクザを逮捕しない無能刑事だったりと、思考回路が理解できないキャラクターが多い。




前作は以上のような致命的な欠点を持つ作品であったが、本作では制作陣も流石に酷いと気付いたのか、かなりの改善が施されている。

まず、「愛の天才雀士といった設定に説得力が全くない。」といった点だが、前作はイカサマをしている描写を一切映していなかったが、本作では役者が実際にイカサマをしている描写を映しており、牌の切り方など牌の扱いも上達している。
演技面でも、前作の大根演技も改善され、それらしく見えるようになった。
また、前作にはなかった心理描写や戦略なども加えられたので、親の初巡で大四喜・字一色・四暗刻単騎でダブル立直といった意味不明な行動も、ある程度は納得出来るものとなっている。


そして、前作では愛が麻雀する必然性が全くないように思ったが、本作では「組同士の抗争の手段=麻雀」といった麻雀映画のテンプレを使っており、前作より遥かに麻雀をする必然性が増している。
また復讐に関しても、前作の「大切な父親を車で轢き殺した奴を麻雀で倒す。」といった微塵も理解できないものから、


夫が負けた方が命を失う、かなりデンジャラスな麻雀に参加する。

敵が卑劣な手段を使い、夫を追い詰める。

夫が敗北する。

香港マフィアに殺される。

夫の仇をとる為に、組と己の命を懸けた麻雀をする。


のような流れなので、前作よりも遥かに納得できるものとなっている。


このように前作よりも遥かに作品の質が向上しているのだが、あくまで前作が酷すぎただけなので、別に本作が素晴らしい良作という訳ではない。
基本的には質の悪い作品である。


・チープな演出や編集。

・何度も繰り返されるクドい音楽。

・意味不明なイケメンヤクザの双子設定。

・麻雀勝負の内容がほとんど「哲也-雀聖と呼ばれた男」の東和店長戦。というか超劣化版。

・命を懸けて麻雀をしたのに、勝敗に関係なく銃撃戦(麻雀勝負した意味がほとんどない)。

・賭博罪、銃刀法違反、傷害罪、窃盗罪(高級車)、無免許運転など様々な犯罪を犯し警察にバレても何の罪にも咎められない主人公。当の本人は当然のように思っているから立ちが悪い。

・「復讐は無意味」といった糞なメッセージを掲げている割には、それが全く表現出来ていない。前作は、資本主義に対するアンチテーゼ的なメーセージを感じることが出来た。


など、挙げたらキリがないくらい不満点が見受けられる。
個人的には、あまり人に勧められない作品である。
ポルりん

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