静かな雨の換気のレビュー・感想・評価

朝起きて卵とベーコンのトーストとコーヒーを食べて着替えてバスに乗り、大学までの道の途中で路上販売の骨董品を眺め、研究室の教授と院生と学食を食べて帰りに屋台のたい焼きを買って…の繰り返しの日々。

そこに短期記憶に障害を抱える同居人との生活が始まり、毎朝同じ会話から一日が始まる。

おなじことの繰り返しが、時に苦しく時に尊くもある。
当たり前のように過ぎていく生活を切り取って、営みのうつくしさを映し出す。