このレビューはネタバレを含みます
いい。
なんかいいぞ。
なんだこの映画。
音がとてもいい。
bgmも音響も。
食パンをかじる音、街の音、雨の音。
そして足を引きずる音。
とにかく足を引きずる音が大半を占めていて、
彼の不自由さがずっと頭から離れない。
しかし、太賀さん。
後半のあの涙はどうなのだ。
我慢して我慢して、一粒までじゃないだろうか。
彼女にあそこまで弱さを見せてしまっては、
今までのはなんだったのだろうか。
でも怒るでもない、泣くでもない、、、
もっと複雑な表現が必要だったと思う。
いい映画というのは、
「そういえば世界ってこうだった」と思い出させてくれるもの。
また、
「こういう世界もあるのか」と新しい価値を教えてくれるものだと思う。
この映画は前者だった気がする。
でもなんか、どのジャンルにも属さない不思議な映画だ。
多分、bgmによるところが、とても強い気がする。