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12番目の容疑者のIPPOのレビュー・感想・評価

12番目の容疑者(2019年製作の映画)
3.7
怖かった。
なかなか凄い。期待を裏切る壮絶さ。
前半と後半でガラリと変わる。見事。

舞台は1953年の秋。ピンとくる人はわかりますよね。朝鮮戦争停戦から間もない時期だと。それが本作の下地。韓国映画ファンなら誰もが何度も目にする「赤狩り」。100分というコンパクトなシチュエーションサスペンスでガツンと赤狩りを描いた本作は実に革新的。
しかし今さらこのテーマで映画作って誰得よ??笑

見ていて結構怖い。これはある意味戦争映画ではないか。「あいつを殺したのは誰だ!?」的なライトな中身を想定した人は火傷するのでご注意を。

愛国とイデオロギー
日本人にはほぼピンと来ない。でも韓国映画を深くする要素なのですよね。その辺をドラマティックに描いた他の韓国映画なら『スウィングキッズ』『モダンボーイ』『ありふれた悪事』なんてオススメ。

小粒な力作。
※朝鮮戦争時下の知識が少しでも無い人は入り込めないと思います。
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