大火に隠された陰謀を暴け…
約30年ぶりの「バックドラフト」続編は、配信サービスのみという。
大作の続編やのにかなりの塩対応です。
肝心の内容ですが、副題にもある通り、最前線の消防士というよりも、火事の原因調査にスポットが当たっています。言うなれば、前作の根幹のようでサブストーリーやった展開を、メインに据えた感じです。
主人公は、前作の兄消防士スティーヴン(カート・ラッセル)の息子ショーン。弟ブライアンは出世し、その小隊で働いているという設定。
殉職した父についてあまり知らず、生き残ったブライアンに一方的に懐疑的な目を向けるというありがちな設定です。
前半、景気良く起こる火災とバックドラフトの数々。そこで、何者かの放火を疑うショーンは、新しい相棒マギーと操作に乗り出します。
バックドラフトの発火場所となった邸宅の夫婦とは連絡が取れないまま、次の犯行を未然に止めたりと、それなりの活躍をするショーンですが、やっぱり現場の消防士ならではのスリリングさに欠ける。
前作は、消化活動に＋アルファでサスペンス要素があったので名作となったのですが、今回はサスペンスばかりで、まるで海外ドラマを観てるよう。黒幕の陰謀も、飛躍しすぎの上、意外と小規模で、すこーし残念でした。
さらには、再集結したキャストも無駄遣いしちゃって…
しかも主人公や相棒のマギーまで、人として良くない闇のある人やし。
テーマを、ヒューマンドラマやサスペンスに寄せたことで、「バックドラフト」を名乗るには物足りなくなってしまった作品。
主題歌の「Welcome to the fire」がカッコいい。
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