蘭奢待

さすらいの蘭奢待のレビュー・感想・評価

さすらい(1975年製作の映画)
3.8
尺を調べずに見始めてしまったのちに3時間余りの長尺ものであることを知る。家を持たず、トラックで映画館周りをする映画技師と、医師のロードムービー。大きな盛り上がりもなく物語は坦々と続く。カット割がうまく、背景を明らかにしない進行が、長尺でも飽きさせない。こだわり抜いたと思われるカメラ構図。かぶさる音楽もカッコいい。
「変化は必然」の言葉とともに別れ、ラストの映画館の女主人のセリフ。映画好きが映画好きのために作ったような作品。
ドイツ語が読めたらもっと楽しめたに違いない。
蘭奢待

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