やの

糸のやののネタバレレビュー・内容・結末

(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

エンディング前まで良かったんですが。。

結局結ばれるのが軽く感じてしまった。
中学生の頃に助けられなかった、諦めるしかなかったという経験が、そんなに大きい存在になるのか。
自分に近い経験値がないから、共感できず…。

途中の2人の人生の対比はめっちゃよかった。知らない間に、夢はあきらめたけど普通の幸せな暮らしを手に入れてその中で挑戦していく漣と、苦しい生活から解放されて都会で揉まれて、強くなって世界に羽ばたいていく葵。
人生は、出会う人は、その時々の巡り合わせ。

香が強くて優しくて、苦しかった。一番泣いた。
3.11の話も、しんどかった。それがきっかけで滅入ってしまう人がいることを改めて認識した。

「お客様が鑑賞後、幸せな気持ちになれる映画を作りたい」という監督の狙いには、途中の話が深すぎる。
手放しにハッピーエンドを喜べない精神状態でした。

最後どんぐりが背中を押すのは分かったけど、その前に思い直すのいらん。
衝動的に行くんか躊躇するんかどっちやねん。

あと一番気になるのは、最後葵のキャリーケースはフェリーに乗ったままなんじゃないかってことと、持ってた鞄途中で捨てたよな?ってこと。
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