このレビューはネタバレを含みます
物語は北海道・美瑛から始まる。
上富良野、美瑛、札幌、東京、沖縄、シンガポール、函館と数年の時間軸のなかで移り変わり描かれているが、主に葵を視点においた場面での流れだ。
随所に流れる中島みゆきの『糸』と『ファイト』のメロディーがなんとも心打つ。
そして北海道の鮮やかな情景は、やはり心震えるものがあった。
個人的には、葵がごはんを食べに上富良野へ帰った場面が一番震えた。
「泣いている人や悲しんでいる人がいたら抱きしめてあげるんだよ。」
この言葉も記憶に残るよいシーンだった。
しかしながら、ラストの函館の再会を果たすシーンのくだりは、いささか…。