蛇らい

糸の蛇らいのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
2.8
ラスト、主演の2人が結ばれるのが大団円、ゴールなら、それまでの2時間の中で描いたいくつかの幸せは、まがい物ということになるが、良いのだろうか。というのが大まかな感想だ。基本大体のキャラクターがやさぐれている。

菅田将暉があの年齢で他人の虐待問題を解決できたはずもないのに、それを抱え込むのにはあまりに自意識過剰だし、仮にそれが彼にとっての罪であるならば、小松菜奈と何年後かに再会させるのは都合が良すぎる。

彼にとっての人生の主題が、小松菜奈を救えなかったことであるとすれば、もう一度守るべき人と出会い、その出会った榮倉奈々を幸せにすることが免罪になり、そこで話が終わるべきだと思う。

音楽の使い方もくどい。外国語ver.の糸とか使うセンスに脱帽。映画の中で流れる音楽として考えると多用するほど糸ってそんなに使い方広くないだろとも思う。

人生において小松菜奈の存在が大きければ大きいほど、心が向くべき先は、自分が今後どう生き方をするべきなのかというところに立ち返らなければいけないはずだ。
蛇らい

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