思ってたよりリアルな展開でそれでいて想像を越える面白さ。
ケンカくらいしかすることのなかった不良のケンジが、たまたま楽器を手にすることで思いつく『バンドやらないか』。
仲間のオオタとアサクラに声をかけ音楽室から楽器を漁り、ケンジの部屋で演奏するが、ベースが2本とスネアにフロアタム。
初めて楽器を演奏する時になんとなくそう聞こえるのにギターやシンバルはたしかに邪魔だった。ごく自然にその状況が出来上がり、音楽が生まれる。
演奏も練習して上手くなるわけじゃなく、最初に生まれたグルーヴをそのまま演奏し続けるシュールな展開だが、キャラクターや状況から変な説得力がある。
フォークソング部のモリタがキングクリムゾンを貸そうとするとこも、ビラ配り用の演奏でイッてしまうシーンもラストでケンジがベースを叩き壊しリコーダーでメロディラインを加えるシーンも好き。
駒井蓮ちゃんのアヤも好き。